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機動戦士Vガンダム: 46 タシロ反乱   

V12シャクティを救い出そうとV2バスターガンダムで出撃するウッソ。バスターガンダムの装備はまだテストも済んでいないのだが、タシロの艦隊に追いつくためには仕方がなかった。オデロとトマーシュが同行する。

その頃シャクティはタシロに、艦隊をクロノクルのアドラスティアと合流するよう命じていた。アドラスティアにシャクティを送り届けるファラは「ふっふふふふふ、姫様、姫さんかい。うっふふふ、姫さんや。はっはっはっはっは、はぁははははは…」と狂ったように笑う。

敵MSに進行を妨げられるウッソたち。ウッソはV2のロングレンジキャノンを試すが大した効果はない。後を追ってきたマーベットやシュラク隊は、装備の割に戦果があがっていないバスターガンダムに失望を隠さない。

クロノクルと再会したシャクティは「艦隊を引き、エンジェルハイロゥを壊せ」と交渉するがクロノクルは聞く耳を持たない。奪った銃で威嚇しようとしたシャクティはクロノクルに怪我を負わせてしまう。止めに入ったのはカテジナだった。「カガチに憑りつかれておかしくなっている」と指摘するシャクティに彼女は「とうにおかしくなっている」と答え「お前たちのせいだよ。お前たちのような子供が、あたしの目の前にチョロチョロしなければ…」と見当はずれな責任転嫁をするのだった。

タシロは後退すると見せかけてシュバッテンでエンジェルハイロゥに近づいていく。艦隊が遠ざかることにウッソは焦る。神経に障る音、マーベットの声…この宙域ではウッソの心が乱れる。そして鈴の音が聞こえ…ウッソの前にファラのゲンガオゾが現れた。

エンジェルハイロゥではキールームのマリアが地球に波動を送っていた。地球では人々を睡魔が襲う。だがタシロのエンジェルハイロゥ潜入によってリングサイコミューの動きは止まる。キールームでタシロは「人を赤子のようにするためのものだ」とエンジェルハイロゥの真実をマリアに明かし、その破壊を宣言する。だが、そこにシャクティを連れたクロノクルたちが乗り込んできたため、タシロはマリアを人質にシュバッテンに戻ってしまう。

V2はゲンガオゾを相手に苦戦していた。シャクティを助けたい思いの前にファラが立ちふさがる。2機のMSはエンジェルハイロゥの中心部で交戦することになる。シュバッテン発進を見届けたファラは「次のステップに進んだのかい…もう私と坊やの邪魔をするものは何もない」と歓喜に震え、捨て身でV2に向き合うのだった。その気迫に戸惑うウッソ。「さよなら、坊や」…ゲンガオゾのビームメイスがV2を貫いた。 

解説】 出典:DVD BOX解説書「 ART WORKS」 

V2 BUSTER GUNDAM  … 専用に開発されたオーバーハング・パックを装備した状態のV2ガンダム。いわばV2用ダッシュパーツといえるもので、長射程用メガ・ビーム・キャノンと近距離防御用のスプレービーム・ポッドを備えるが、Vガンダムのダッシュパーツとは異なり推進システムは備えていない。これもミノフスキー・ドライブの推力に余裕があったからで、この新型ジェネレーターがいかに革新的だったかを示している。 (基本兵装 … メガ・ビーム・キャノン等) 

GENGAOZO … 機体上部に装備したバックエンジンユニットを切り放し、遠隔操作で本体との同時攻撃を得意とするMS。本編中でそのシステムの構造について語られたことはないが、やはりファラに与えられたザンネックと同じコクピットを備えていたこと、そしてミノフスキー粒子の散布下でも遠隔操作が可能だったことから考えて、サイコミュかそれに類するものを積載していると考えられる。 (基本兵装… 5連装マルチプル・ビーム・ランチャー、ビーム・メイス等)

感想

シャクティが強い! 精神的にまっすぐ成長しているから、精神が歪んだままで強化されているカテジナとの対比が際立つ。以前は方向が違うだけで似たか寄ったかの二人だった気がするけどねw クロノクルが普通にいい奴なので、ここまでくると「カテジナが重いだろうな」と同情したくなる。

ファラの狂気が増しているのはエンジェルハイロゥの影響もあるのだろうか? 完全に死にたがっている。自分の終焉をウッソに被せているから、それが間近なことに歓喜しているように見える。恐らくウッソと共に果てる、ということが彼女の最後の希望なんだと思う。

ザンネックやゲンガオゾがサイコミュ積載ならファラにはそういう能力があるわけで、エンジェルハイロゥ宙域は彼女には一般とまったく違う認識をもたらすのではないかな? 宇宙は破壊と再生を繰り返し、命も死と誕生を繰り返す。「誕生」の意味でウッソに夢を抱いたルペと「死」の意味でウッソに希望を抱いてるファラはある意味同じなのだろう。…というか、ウッソという存在がそういうものを抱かせる存在なんだろうね。 

世の中は対極の二つでなっているものだから、マリアの一方的な平和主義はやっぱり甘いんだ、としみじみ思った。

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コメント

子供の頃に見たものなのに、45話のカテジナの男の子のロマンス云々のセリフと、今回のファラの姫さんかいの笑い声の雰囲気とセリフは年取って見直した時でも強烈すぎておぼえてましたね。他の見方でみたらこんな物語をねこそぎぶっ壊すセリフと雰囲気は聞いた事無いなあ(笑)。他のアニメや映画やTVドラマでこの雰囲気を出したりセリフ吐いたら物語が終わる(笑)。でもVガンダムはこの物語を壊すセリフを成立させてしまう物語である、と考えた時にその作品の業の凄さとこれは究極のジュブナイルアニメである思いました。

投稿: 前にコメントしたものです | 2008年11月 9日 (日) 01時41分

>他のアニメや映画やTVドラマでこの雰囲気を出したりセリフ吐いたら物語が終わる(笑)

 本当にそうですよね(笑)他の作品であれをやっても、何とかはまったところでどう見ても「奇をてつらっている」としか思えないでしょうね。そんなセリフが当たり前に違和感なく展開するVガンダムってホントに凄いです。
 ファラの「姫さんかい」は初見の時にあまりに強烈で耳に残っていましたが、二度目だとそこに哀愁を感じたりする深さもある…こういうのは富野監督じゃないとできないことですね。
 「究極のジュブナイルアニメ」… なるほど、その言葉がピンときます。 
 

投稿: KATORU☆ | 2008年11月 9日 (日) 20時39分

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